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2009年11月16日月曜日

バフェットの財務諸表を読む力

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この本は、バフェット氏の義理の娘であったメアリー・バフェット嬢と
バフェット氏の学徒であるデビッド・クラーク氏によって書かれたものです。
想定財務諸表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)の
主要項目を読み解き、「永続的競争優位性を持つ企業」の探し方を
指南しています。

「永続的競争優位を持つ企業」とは、業界における競争優位が
確立しており、潤沢な利潤を少ない投資で生み出し、長期に渡って
企業価値を高めていける会社を指します。そのような会社は、
不況に強く、株式を長期保有すればするほど、株主に利益を
もたらすのは言うまでもありません。

中小企業の経営指標も財務諸表から読み解きますが、「永続的
競争優位を持つ企業」はいくつかの点で異なる判断をします。

例えば、
- 多額の研究開発、設備投資を必要とする企業は、支出負担が
 大きく、永続的競争優位を築きにくい
- 永続的競争優位を持つ企業は流動比率が100%を割っていても
 高い収益力があるため、問題ない
- 高い総資本利益率は、少ない総資本でもたらされている
 可能性があり、参入障壁が低ければ喜ばしいことではない
など、企業が置かれている厳しい業界構造も判断の対象とします。

文章、内容はとても平易なものであり、読み進めるのに
なんら障害はありませんが、「永続的競争優位を築く」までの
道のりは長く、険しいものです。
中小企業経営でも、年度末の財務諸表を結果のみの
まとめにせず、外部の人が企業の状況を読み解く視点を
与えてくれる読みやすい1冊です。
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2009年11月4日水曜日

5S

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5Sとは製造業やサービス業などで職場環境を改善するための
スローガンとして用いられるフレーズです。それらは、

整理(Seiri)
整頓(Seiton)
清掃(Seisou)
清潔(Seiketsu)
躾(Shituke)

です。日本語でサ行のSがつく言葉5つで5Sだと思っていたら、
台湾の工場の人との会話で5Sが出てきました。それは、

・ Structurize
・ Systemize
・ Sanitize
・ Standardize
・ Self-discipline

でした。こちらの5SにはStandardizeが入っているところが、
より幅広く能動的な力強さを受けます。

「カイゼン」などとともに「5S活動」も海外で使うことで
コミュニケーションの円滑化を図ることが出きます。
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2009年10月30日金曜日

ものづくり日本の活路

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中小機構が開催するセミナー「ものづくり日本の活路」に参加してきました。
講師は株式会社東レ経営研究所の増田貴司氏です。

2008年秋のリーマンショック以来、急激に悪化する経営環境を経て、
各国の経済刺激策により落ち着きを取り戻しつつある過程を
経済指標で追うことから講義は始まりました。
先進諸国の中でも、大幅な通貨高に見舞われた日本の製造業にとって
非常に厳しい状況であることが見て取れます。

このような未曾有の製造不況に対して、日本の「ものづくり」は
どのような方向を目指すべきかということが、今回のテーマです。

ポイントは3つありました。
1つ目は、今後成長が見込める新興市場に打って出ることです。
先進諸国が向こう数年間、低い成長率を強いられる中、
インドや中国、ロシアやアジア諸国で高い成長率が見込まれます。
既に体力のある企業は、2009年前半からそれらの国々に対して
大幅に直接投資を増やしています。

2つ目は、人材に投資し、安く作る技術を確立することです。
不況期は中小企業でも優秀な人材を確保しやすく、従業員に
対しても教育により人材を育成する好機です。
また、技術の先進性を追い求めるだけでなく、事業として利益を
もたらす「安く作る技術」の開発に取り組むことが重要です。

3つ目は、ビジネスモデルを見直すことです。
「よいものを作れば売れる」というように付加価値の源泉を
製造だけに限るべきではありません。
マーケティングからアフターサービスまでビジネス全体を考えて、
自社の技術力をどのように事業としての成功に導くか、
考えをめぐらせる時期ととらえることです。

これからの世界経済は、成熟した先進諸国よりも新興国が
需要を牽引する主役になると考えられます。
新たな経営環境に対応できる「ものづくり」を日本は
考えていかなければなりません。

そして、各企業は総花的な施策とならないよう、企業にあった
個別戦略による事業革新の取り組みを行わないと、
成長する新興国のと競争で日本の製造業が優位に
立つことは、難しいと言わざるを得ません。
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