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2009年4月27日月曜日

Oracle Open World Tokyo セミナー 2

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2つ目は伊藤洋一氏の特別講演です。

氏は「金融市場、デジタル経済等を専門とする経済アナリスト」を
実践するプレゼンテーションに独自のスタイルを持っています。
数百名を前にしたプレゼンテーションで、インターネットに接続したPCを使用し、
自身のホームページ、ブログ、ニュースや映像などをリアルタイムで
紹介しながら講演を進めていきます。事前に十分な調査をされるのでしょうが、
本番でのトラブルを思うと、そのチャレンジ精神には敬服します。

内容はまさしく、そのITを身近な生活のシステムとして取り入れて発展していく
必要があるというものでした。ITが企業の業務効率化に寄与し、情報のグローバル化を
果たして、目的に特化した断片的な成長を続けてきましたが、これからは誰もが
使うインフラとして社会システムに組み込まれなければならないという趣旨は、
まったくその通りだと思います。

安全で誰もが使えて、適当な報奨体系があり、生活の質を向上するために、
ITをベースとした技術やサービスの開発や普及が多方面に渡って必要なことを
改めて認識しました。
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2009年4月25日土曜日

Oracle Open World Tokyo セミナー 1

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Oracle Open World Tokyoに行ってきました。
いくつかのセッションに参加して、印象に残った2つをお話します。

1つ目は、テルモ株式会社代表取締役社長 和地氏の講演と対談です。
同氏のポリシーは人を資産と捉えてレイオフをしないこと。
これを宣言して実践するのは並大抵なことではないと思います。

企業経営者は、経営の効率化を強く求められ、財務諸表による
成績を常に評価されます。景気後退による売り上げ減少と
それに伴う事業の縮小・統廃合による人員配置の見直しは、
激変する経営環境対応の常套手段であり、多くの企業が
疑いを持ちません。事実、人件費削減による財務上の効果はてき面です。
また、株主による経営者の評価も押しなべて高い施策です。

しかし対象となる従業員、対象になるのではないかと怯える従業員、
残ったも従業員の負荷と不安等、企業の長期成長戦略を考えたとき、
経済環境へのスピード対応がもたらす弊害を企業の経営レベルで
考える必要があります。

和地氏は従業員に就業の安心とともに緊張を与えると話しておられました。
企業の経営者は従業員へのコミットメントとして、人材(人財)をどのように
活用して企業の成長戦略を描くのか、それは西欧式のレイオフ文化
一辺倒ではないという信念に希望と期待をもちました。

2つ目は次回に。
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