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2007年9月21日金曜日

XoopsでWeb site構築

Xoopsと書いて「ズープス」とよむ、Web site構築のツールである。
インターネットで自分から情報を発信するには、手軽なブログが
多数利用されている。また、Webページ作成ではHTMLが
主流であろう。

Xoopは、無料でコミュニティーサイトを構築できることが特徴である。
無料というのは、リナックスOSのようにコアソフトウエアが開発されており、
誰でも使用することができると言う意味である。
XOOPS Cube日本サイト
またコミュニティーサイトというのは、登録者管理が可能で、ゲストやユーザーに
向けてニュースを配信したり、ブログやフォーラムを提供して人が集まる
仕組みをもつということである。
様々な追加機能も無料で配布されていて、それらの組み合わせにより
独自のWeb siteを構築することが可能だ。

中小企業診断士の研究会でXoopを用いたWeb siteを立ち上げ活動が
本格的に始まった。2008年4月1日稼働開始が目標である。

2007年9月15日土曜日

もう1台のノートPC

昨日、もう1台のノートPCが届いた。
インターネットでオーダーできる格安のノートPCである。
2月ほど前、仕事用にWindows VistaのノートPCを購入しているが、
こちらのノートPCは具合が非常に良くない。

Vistaマシンでは過去に購入したソフトウエアをインストールすると動作しない物が多発した。
その都度、メーカーのサイトでVistaの更新を探したが、サポートされていない物も多い。
新しいOSなので使いながら安定した動作に収束するかと思い使い続けたが、
OSの立ち上がりが遅い、頻繁にソフトが停止する、スリープでも電力消費が多いなど、
一向に改善する方策が見つかってこないため、逆戻りしてWindows XPのノートPCを
購入することにした。

VistaからXPに仕事の環境をうまく移植できた後には、VistaのノートPCもXPに
載せ替える予定である。来年には予定されているといわれているバージョンアップまで、
Vistaの使用はお休みする。

2007年9月11日火曜日

ACS開業そして

あっという間に過ぎた3ヶ月だった。

Note PCを買い揃え、携帯電話を新しくし、会計ソフトを導入して
準備が進んだ。コンサルタント契約のために、U.S.への出張もした。
VPNで本社とインターネット回線が接続され、国内での活動用に
電子メールのアカウントも取得した。
そして、顧客への販売活動と本社からのVisitor来日アレンジ。

9月になってやっと一息着けるところに来た。

多くの活動は経験済みであっても、初めてのプロジェクトは
緊張を伴う。そして、予期しないトラブルが数多く発生する。
クライアントとの関係を築きながら問題を解決して、
ビジネスを成功に導くのがACSの仕事である。

2007年6月30日土曜日

個人事業の開業

昨日、個人事業開業届出書と青色申告承認申請書を税務署に提出してきた。

これらの書類はWebで入手でき、書き方や手続きに関して多くのサイトで
紹介されている。国税庁が準備している書類に添付されたに「書きかた」は、
わかる人には雑作もないことだと思うが一般の人にはわかりにくい。
ましてや、役所に提出する書類なので書き間違いがないように、
各項目を確認して記載を進めるのはちょっとした作業になる。

税務署に着いて、総合案内で書類の提出場所を聞いた。受付係曰く、
記載が終わっていればここ(総合案内)に提出して手続き終了とのことである。
担当の部署で内容を確認してもらうと、30秒で終わった。形式審査なので
不備が無ければ受理ということなのだろう。また総合案内に戻り、書類を
提出し、控えに確認印をもらって、手続きが終了した。

屋号はACS (エー シー エス)である。

2007年6月26日火曜日

my BBコミュニケーター

ソフトバンクグループが、新しいIP電話サービスを開始する。
my BBコミュニケーターである。

今までのIP電話は基本的にブロードバンドサービスのオプションであったため、
ISPに申し込みをする必要があった。例えば、So-netならSo-netフォンや
ひかりone電話などが利用できる。

my BBコミュニケーターは、契約しているブロードバンドサービスに依存しない。
普通の電話機が使用でき、新たに050のIP電話番号を取得できる。
7月からはフォンアプリもリリースされ、コンピュータを使ったソフトフォンも
使用可能になる予定である。

7月末までトライアルが行なわれており、電話アダプターと無線LANが
無料で利用できるので、早速申し込みを行なった。
新たに電話機を買って音声品質や使い勝手などを確認してみたい。

2007年6月22日金曜日

内部統制とそのリスク

昨日、リスクをマネジメントする内部統制の説明を聞いた。

ディジタルデータに関する不正アクセスや機密情報漏洩が発覚した際に、
データやアクセス記録を収集し、分析する技術や手段として
ディジタル・フォレンジックがある。
フォレンジックとは「科学捜査や」「鑑識」といった意味を持つ言葉である。

不祥事が発覚した際、事後対処法としてディジタル・フォレンジックにより
分析を進め、証拠を集める作業は企業の責任ある行動として、
その重要性を増していくに違いない。

一方で、積極的に不正を抑制する仕組みもある。
クライアント管理ソフトを用いると、作業者がコンピュータで行なう活動(Webブラウジング、
e-mailの送受信、アプリケーション起動など)がすべて記録され、管理サーバーに残される。
このようなシステムを企業のコンピュータに導入し、従業員に告知することによって
見られているという状態を作り出すことが不正の抑止力となる。

いずれの方法によっても、個人の情報を管理することになるため取り扱いには
十分注意すべきであり、管理とモチベーション維持のバランスも考慮して運営する
ことが肝要である。

2007年6月15日金曜日

Interop

昨日、Interopに行ってきた。今日まで幕張メッセで開かれている
ネットワーク・コンピューティングに関するイベントである。

基調講演は「光ブロードバンドの発展とNGNへの取り組み」と題して、
NTTの山田副社長が御登壇された。イベント会場でも、NGNに関する
プレゼンテーションが数多くあり、どれも多くの聴衆で賑わっていた。
NGNに対して関心が高いのと同時に、まだわからないことも多い
からであろう。最も不明なのは提供されるサービスと価格である。

NGNの有望だと思われる機能の1つに回線認証がある。
これはNGNがclosedなネットワークであることを逆手に取った特徴で、
オープンなインターネットとの差別化が可能である。課金する側と
支払う側のリスクを担保することができれば、多少の手数料収入に
なるのであろう。QoSやセキュリティーを含めて、どの程度の水準の
価格になるのか、興味は尽きない。

2007年6月12日火曜日

ソフトフォン

仕事用の電話をもう1本用意するのに、ソフトフォンを検討している。

IP電話は既存の電話機を用いることを前提としているが、ソフトフォンはPCに
ソフトウエアをインストールして使用するため固定回線を必要とせず、
容易に050で始まる電話番号を追加できる。外出した出先でもコンピュータを
起動しておけば電話を受けられる利便性もある。

しかし一つ問題があった。コンピュータをオフにしてあると、電話が受けられないのである。
考えてみれば当然だが、いつも電話回線につながっている電話機と異なり
必要に応じて起動するコンピュータには留守番電話機能が付けられない。
であれば、ソフトフォンのプロバイダが付加機能として提供してくれればいいが、
留守番電話機能が有るのはSkypeくらいである。

コンピュータが起動していないときは、留守番電話や転送機能などの充実が必要だと
思うのだが、それだけビジネスで使っている人も少ないということだろうか。

2007年6月8日金曜日

ワイヤレスブロードバンド全国セミナー

総務省が開催したワイヤレスブロードバンド全国セミナー2007に参加した。
WiFiやWiMAXを用いた多くの取り組みや実証実験の紹介があった。

http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/070427_5.html

NTTは2010年までに3,000万回線のFTTH普及を目指している。
日本津々浦々にブロードバンドを提供し、地域間におけるディジタル・デバイドの
解消を目指すには、有線だけではなく無線の利用が効率的だといわれる。
島や山間の奥地など光ファイバの敷線が困難な場所に、見通しがあれば十数Kmの
伝送が可能な無線通信に注目が集まる。FWA:Fixed Wireless Accessである。

問題は、その伝送速度であろう。実証実験で各家庭に提供された通信速度は
数Mbpsであった。ブロードバンドアクセスが有るのと無いのでは大きな差だが、
コンテンツは次第に大きくなっている。映像の配信も一般化してきた。

通信インフラの整備はお金のかかる事業なので、今日のディジタル・デバイドの
解消とともに明日の活用を見越した数十年に耐えられる投資が必要だと感じた。

2007年6月1日金曜日

ゲーム理論

名前のユニークさで、「ゲーム理論」は屈指の理論だ。ビジネスの駆け引きを
ゲームの進行になぞらえて解説する視点は斬新である。理解のし易さも手伝って、
とてもポピュラーになってきた。

有名な理論の1つに「囚人のジレンマ」がある。2人の囚人は、自白と黙秘の
権利があるが相談できないため、自己の利得を最大化しようとすると、
協業すれば得られる利得は手に入れられないというものである。
ゲームはジャンケンのように1回で勝負が決まるものと、囲碁将棋のように
プレーヤーが繰り返し手を打って勝敗が決していくものがある。
ゲーム理論では利得表を判断材料として、ゲームの木などを使い分析を行なう。
そこには各プレーヤが合理的(最も利得が大きくなる)な判断を下していくことが
前提としてある。

理論は通常、前提条件によって制約される。従って、実ビジネスに理論を
適応する場合はこの限界を知る必要がある。その上で対局を見誤らないコアとなる
本質を抽出し、判断を下すことが理論活用の大原則である。多くの書籍が
ゲーム理論の応用のために執筆されており、研究には不自由しないだろう。

ゲーム理論は身近に感じる言葉を使って顧客に説明ができる優れたツールだと
思うので、積極的な活用を考えたい。

2007年5月25日金曜日

中小企業施策利用ガイドブック

平成19年度版の中小企業施策利用ガイドブックが届いた。
中小企業庁が毎年発行している冊子で、中小企業を資金面や制度面で
支援する際に参考となる1冊である。

去年は中小企業診断士の資格取得のため、細かく支援の内容や対象者を
暗記したが、業務に関連させて読み込むとおもしろい。
暗記するには施策の数が多すぎると思っていたが、実際の適用を考えると
様々な条件から制約を受けることがわかる。実務での利用には
関係団体と多くの調整が必要なのであろう。

今年は再チャレンジを支援する施策として、
再チャレンジ支援融資制度
再挑戦保証制度(今年夏頃創設)
が盛り込まれている。

事業を営む能力のある、もしくはチャレンジ精神のある経営者の
再起を支援する環境を提供することは産業活性化のために
重要な施策である。安倍総理の提唱する「再チャレンジ支援」が
このような場所にも現れている。

2007年5月18日金曜日

財務とIT利活用の研究会

2日続けて、研究会に参加した。

1つは財務の研究会。今回は創薬ベンチャー企業の財務診断である。
近年のベンチャー支援施策でマザーズ市場に将来の成長性を見込んだ
企業上場が可能になった。創薬は上市まで短くとも5年から10年かかる
開発である。そしてハイリスク・ハイリターンが見込まれる。
その意味で、長く企業を支援するスタンスが必要であるが、上場後の
株価を見るとさえない展開が続く。開発の長さを考慮すれば株価の急激な
上下はそぐわないし、適正な企業の評価方法が望まれるところである。
この研究会のテーマの1つは、企業価値の評価方法を検討することである。

2つ目はIT利活用の研究会。中小企業でICTを活用してもらうには
我々自らのICTリテラシーを向上しなければならない。
ツールにはHPやブログ、HotspotやSkypeなど様々な技術や
アプリケーションがある。その中から個別企業にあった適切なツールの
提供が出来るベースを準備しておく必要がある。
中小企業診断士はツールの提案後、活用されて企業の生産性が
向上するところまで支援を行うため、自らがICT活用を実践する
ことが重要である。研究会はチームメンバーのICTリテラシーを活用する
ネットワークを目指す。

2007年5月15日火曜日

V/UHFバンドの再割り当て

地上波アナログテレビ放送が終了した後に空く、V/UHFバンド再割り当ての
検討結果がまとまってきた。130MHzに及ぶ貴重な電波資源である。
電波は周波数が低いほど回り込みなどの効果で物体による遮蔽の影響が少ない。
アンテナは大きくなるものの、つながりやすくなり、価値はとても高い。

今回、再割り当てされる周波数は、
170-205MHz 自営通信(警察、消防、防災など)
205-222MHz 放送(地デジ、ディジタルラジオ、コミュニティー放送)
715-725MHz ITS
730-770MHz 移動通信
となる予定である。(205MHzには上下2.5MHzずつのガードバンドあり)
近々、パブリックコメントの募集がある。

2011年以降にアナログ放送が停波した後の稼働だが、新しいアプリケーションの
創出と技術競争は始まっている。

2007年5月10日木曜日

まちづくり

先日、まちづくりの研究会に参加した。
神楽坂で実際に活動されているNPO法人の方が講師をされ、
まちの活性化に関する議論が行なわれた。

まちづくりは地域コミュニティーの再生だ。そのまちを愛する人々が原動力である。
話し合いを重ね、イベントを催し、インフラを整備していく。
聞くと神楽坂は年間50もの催しがある。地域の人々はもとより他地域からの
来訪者も増え、そぞろ歩きできる「まち」を創ってきた。「着物でコンシェルジェ」
や「ゆかたでコンシェルジェ」などは興味深い。

まちづくりの成功談を聞くと、そこに地域の特色があったからできたのだと
一時思う。神楽坂は、古い町並みや神社、路地といったハードウエアがある。
また花柳界や祭り、多くの著名人が生まれ育ったというソフトウエアがある。
しかし、これらの要素を再認識し、全体のコンセプトに合わせてきたことが
このまちの魅力である。
地域によって特徴が顕在化しているところもあれば、埋もれてしまっている
ところもある。むしろ、衰退してきているというべきだろうか。
そのような地域の特徴を探し、磨き上げ、何年もかけてまちのコミュニティーを
再生していくことがまちづくりの醍醐味だと言えるだろう。
少子高齢化に進む日本で、特に高齢者を受け入れる10年後を見据えたまちづくりは、
広く実施されるべきである。

2007年5月8日火曜日

官報の公示

GW前の4月26日、官報に中小企業診断士登録が公示された。
昨日まで気付かず、前回の記事と時間が前後してしまった。

この資格は毎年700人前後が試験に合格しており、3年以内に15日以上のの実務補習
もしくは実務に従事することで経済産業大臣に中小企業診断士として登録を
受けることができる。4月の登録は昨年の合格者がまとめて実務補習を受けるので
人数が多く、官報も数回に別れて公示されている。

プロフィールから、「平成19年登録予定」の但し書きを抜いた。

2007年4月27日金曜日

診断士の登録

昨日、中小企業診断士登録証が届いた。
登録日が4月2日になっているのは、4月1日が日曜日だったからであろう。

顔写真は無いが、接触型のICチップがのっている。
5年間の有効期限も書かれていた。
5年後に更新するためには、「新たな知識の補充」と「実務能力の維持」に関する要件を満たしていなければならない。中小企業支援法に基づいて経済産業大臣が登録する日本で唯一の資格のレベルを維持していくには、時代が求める必要な措置であろう。医療や教育の現場でも、相応の能力や技能維持を確認する方向にある。

近々、官報でも登録が公示される。
中小企業診断士の名に恥じない活動をしていきたい。

2007年4月24日火曜日

診断士の事始め

先週末、診断協会東京支部の会員活動説明大会があった。
診断士の知名度が向上し診断協会の活動が期待されており、
300名を超える新入会員や同数以上の関係者で会場は熱気に帯びていた。

研究会は大きく分けて3つの種類がある。
1) 特訓コースで個人のスキルを向上するもの
2) 研究テーマを決めて調査・発表を行うもの
3) セミナーを開催し、知識の補充、人脈拡大を狙うもの
総数で150程を数える。

得意分野で研究会への貢献度を高めるか、不得意分野のレベルアップを
はかるべきか、悩むところである。めぼしい研究会を5月に体験させて
いただき決めていきたい。

2007年4月19日木曜日

電力線通信(PLC)普及の兆し

電力線通信(Power Line Communications)の機器販売やサービス開始の記事をよく目にする。今までは家の中でLANを構築するには、あらかじめLAN用のケーブルを各部屋に配線しておくか、無線LAN機器を購入して無線通信を使うのが一般的だった。

以前から電源ケーブルを使って通信する要望があり、技術もあった。コンセントのない部屋はまれでありコンピュータにも電源が必要であるため、電源ケーブルでLANが構築できれば便利なことは間違いない。しかし、電源ケーブルから発せられる雑音を巡って反対意見が強く、実現してこなかった。

昨年、総務省の電波監理審議会で規制緩和が実現し、屋内でコンセントを使ったデータ通信を行うことが認めらた。以来、PLCの普及が加速している。速度が数+Mbpsに達するため、映像の配信などにも利用されるようだ。一方、課題もある。メーカー毎の互換性が低かったり、使用環境によって十分な伝送速度が出なかったり、ラジオなど他の機器に影響を及ぼす可能性もある。標準化の取り組みや技術革新により確実に利便性を向上していく必要がある。

新しい技術には必ず課題が伴うものである。従来の既得権益に守られた規制の枠を抜けて、走りながら問題を解決していく規制緩和が進められていることを支持していきたい。

2007年4月13日金曜日

シンクライアント化の流れ

個人で使用するパソコンの性能が向上した。
大きな容量を持ったデータ記憶装置、高い処理能力のプロセッサ、高機能化されたアプリケーションソフトウエアが搭載されたパソコンを持ち歩けば、家でも会社でも作業ができる環境になってきている。

しかし一方で、個人情報や企業の機密情報漏洩など、情報管理に対する経営リスクが高まってきた。そこで、個人がパソコンに情報を持ち歩くスタイルから、ホストコンピュータによる厳密な情報管理が可能な「シンクライアント」の利用が注目され始めた。

シンクライアントは、個人が操作する端末にはHDDなどの記憶装置が無く、アプリケーションソフトウエアをホスト側で動作して処理を行う。基本的にデータのコピーを個人の端末が所有せず、データへのアクセスや変更履歴の管理が可能である。昔の情報処理サービスであったサーバ・クライアントシステムに戻った格好だ。当時はクライアントの処理能力が低く、サーバーでの高速演算処理機能を活用するために利用したシステムだが、今は情報を管理することが目的である。

さらにブロードバンドネットワークの普及が同システムの経済性を後押ししている。無線データ通信も高速化が進んでおり、場所に拘束されず作業できる環境も整いつつある。情報管理が目的のシステムであるから、ネットワークの安全性確保は重要な課題だ。シンクライアント化の流れは、パソコンの性能向上で収益を得てきたビジネスモデルから、ネットワーク側に付加価値が移動することを意味している。

2007年4月8日日曜日

デュアル・ディスプレイへの挑戦

家ではDELLのデスクトップPCを使っている。いくつものファイルを開いて資料を作成するときの作業効率を高めるため、デュアル・ディスプレイ化に挑戦した。

ディスプレイの接続にはグラフィックボード(ビデオカード)を使う。出力にはRGB,DVI、TVなどあり、PCとの接続にはPCI,PCI Express、AGP、搭載されるグラフィックエンジンやメモリサイズの組み合わせで様々な種類のグラフィックボードが売られている。今回はゲームなどの高度な画像処理をするのではないため、PCI接続の安価なものとした。

検討の結果「玄人志向」の1枚を購入し、作業に入った。PCを開け、グラフィックボードを装着し、電源On。システムはスムースに立ち上がり、グラフィックボードが認識されて2台のディスプレイが表示された。ここまでは順調だったが、手順に従いドライバソフトウェアをインストールして、システムを再起動してから動作しなくなった。インストールの環境を変えたり、別のドライバをWebで見つけて試したりしたが、デュアル・ディスプレイ用のデバイスドライバを動作させるとメインシステムが起動しない。

インターネットの投稿版なども参考にして調査し半日ほど試行錯誤した結果、オンボードのグラフィックエンジンが追加グラフィックエンジンの初期化時にコンフリクトを起こしているという結論に達した。説明書の「困ったときには」を読むと、「オンボードのビデオ機能を停止する」という記述がある。一部のPCはオンボードのビデオ機能とは一緒に動作しないことがあると聞いていたが、家のDELLのデスクトップPCは、その一部のPCだったわけだ。

苦肉の策として、起動時はシングル・ディスプレイを設定し、必要に応じて作業中にデュアル・ディスプレイに変更することにした。
「虎穴に入らずんば虎児を得ず」、初めからオンボードのビデオ機能とのコンフリクトを気にしてリスクを取らなければ、このような解決策も取りえなかった。半日試行錯誤した成果はあった。
注意点は、作業終了時にはシングル・ディスプレイモードに戻しておくことである。忘れてしまうと、次回システムが正常に起動しない。

2007年3月30日金曜日

QRコードを名刺に印刷

手持ちの名刺に、QRコードで連絡先をプリントした。携帯電話のバーコードリーダ読み取り機能を使えばそのまま電話帳に登録できる。携帯電話の小さなテンキーから名前や電話番号、メールアドレスを打ち込んでもらう手間を省くのにとても有用だ。携帯電話からメールの発信が普及しても、あの小さなテンキーからローマ字や漢字を入力することに苦痛を感じる人は多いだろう。

名刺は初対面の挨拶に用いられるので、色やレイアウトに気を遣う。その点、QRコードは黒以外の色も指定することもでき、幾何学的なデザインも楽しめる。まだ名刺に使用している人が少ないので注目度も高い。お客様とちょっとした会話が弾み、携帯電話に連絡先を登録してもらうことができれば、営業ツールとしても優秀である。

緑のQRコードを名刺に印刷して出来上がったが、課題も残った。1つはQRコードのサイズである。12mm角ほどに納めようとしたが、認識率を確保するため15mm角になってしまった。名刺上で目立たせるには良いサイズだが、感覚的にもう1絞りほしい。もう1つはQRコードの品質だ。インターネットで探した無料のQRコード作成サイトを使ったので仕方がないが、JPEGデータに圧縮されているためQRコードのデザインが劣化している。見せるQRコードにするため、圧縮しないファイルを入手する必要がある。

まずしばらくは、これで実際の効果を確かめたい。

2007年3月28日水曜日

J-Net21

ここしばらく、中小企業基盤整備機構が運営しているJ-Net21にはまっている。J-Net21は中小企業支援の情報ポータルサイトなので、’はまっている’という表現は的確ではないかもしれないが、とにかく情報の宝庫だ。起業から経営革新のアイデアやヒントなど、様々な情報に到達できる。これを利用しない手はない。

J-Net21には起業事例の中に動画の配信サービスがある。過去にTV東京系で放映された「企業未来!チャレンジ21」という番組のようだが、本放送は知らなかった。インターネット時代になって、このように価値の高いコンテンツがオンデマンドで視聴できる意義は大きい。一般に著作権の取り扱いが難しいことから、過去のTV放送コンテンツをインターネットで配信することは未だ障害が多く実現までの道のりは長そうだが、早急に解決してほしい課題である。

他にも、メルマガやPodcasting、RSSによる情報配信など最新のICTを活用したサイトになっており、お奨めの1つだ。

2007年3月24日土曜日

自動車の塗料にDNA

名古屋市立大学、日産自動車、オペロンバイオテクノロジーは共同でDNAを自動車の塗料に混ぜる基礎技術を開発したそうだ。ひき逃げ犯の検索に役立てる。DNAは20塩基で600億通り以上の組み合わせがあり、個体の識別が可能だ。人工的に50塩基を合成するコストは1千円程度だそうである。

個人情報の取得、取り扱いは慎重に行わなければならない。個人情報保護法は、一般の国民を悪意の情報利用から守るためにある。一方で、個体の情報収集はIpV6やRFタグ、ポイントカードやクレジットカードを使って、物の管理やトレーサビリティー向上による安全性の確保、個人の購買行動を把握したマーケティング活動など個々の情報を細かく把握する方向に向かっている。DNAの塗料埋め込みは、新たに個別情報付与の可能性を与える。

ひき逃げ犯の特定に監視カメラを使用することは、設置コストや個人情報保護から考えても無理がある。DNAを長期安定化し5年後の実用化を目指しているそうだが、今回のような技術は日産自動車に留まらず業界として対応し、犯罪の抑止力になることを期待する。また、塗料で個体のIDが識別できる技術の周辺には新たなビジネスチャンスがあるだろう。

2007年3月20日火曜日

Google Phone

今年は、興味深い携帯電話の開発話しが目白押しだ。
AppleのiPhone、マイクロソフトのZune phoneに続いて、GoogleのGoogle Phoneである。

これらの新商品開発に共通することは、すべてアプリケーションを訴求している点である。Appleやマイクロソフトはディジタルオーディオ、ビデオの持ち運びを携帯電話でまとめた。Googleは検索を中心とするコミュニケーターである。日本の携帯電話開発がオペレーター(NTT DoCoMoなど)主導で行われるのとは対照的に企業のマーケティング力が問われる。もともと、日本の携帯電話は世界の標準方式と異なるために市場が小さく、同一民族であることからオペレータによる管理が功を奏してきた時代は長い。しかし、グローバル化が進み、国内の守りだけでは事業の存続が危ぶまれる状況になってきた。これらの携帯電話も日本市場で一定の成功を収める可能性は高い。

しかし、iPhoneはGSMと呼ばれる現行試用のため、そのままでは日本で使用できない。携帯電話の次世代技術はW-CDMAと呼ばれる世界の共通仕様だ。Google PhoneはOrangeというW-CDMAを推進しているオペレータと製品納入の交渉をしている話もあるようなので、速やかな日本市場対応に期待している。

2007年3月14日水曜日

実務実習終了

ついに中小企業診断士の実務実習が終了しました。
一緒に1ヶ月半学んできた皆さん、ありがとうございました。
指導教官にも恵まれ、無事3件の経営診断を滞りなく完成することができました。
診断士の登録は4月1日、とても待ち遠しいです。

3件の実習では、最後のコンビニエンスストアが最も大変なものでした。5件の競合店調査や自店の店内および購買者調査など、限られた時間の中で盛りだくさんの内容がありました。調査するやり方や内容は知識で理解していても、体がついてきません。貴重な経験だったと思います。そして、この実際に見たり聞いたり確認したことが、報告会そして施策の実施に絶大な説得力を与えます。受験後の知識に偏った経営診断を現場に戻す重要な活動だと、あらためて気づきました。

実地調査の後、疲れが祟って病気になってしまい、2日間作業が止まってしまいました。最後はメンバーの助けを借りて、前2回よりも早く報告書を完成することができました。報告会でオーナーから「今度店長が時間の取れるときに説明に来て」といわれたときは、疲れを忘れこの仕事の楽しさを噛みしめることのできた瞬間でした。

これからも多くの仲間や診断先の経営者、従業員の方々と出会いがあるかと思いますが、積極的に参加してよりよい経営改善が提案できるよう、切磋琢磨していきたいと思います。

2007年2月27日火曜日

実務実習2回目終了

昨日、中小企業診断士の実務実習2回目の報告会が終了しました。今回は商店街の経営診断で、7つの提言を行っています。その中で、関心が高かった項目は、ホームページの作成、地域住民とのカルチャースクール、QRコード(2次元バーコード)でした。

報告会に集まった理事は高齢の方々が多かったのですが、ITに対して強い関心を抱いています。小さな飲食店がブログで紹介されて全国からお客が訪れるようになった話しや、毎日情報を更新して集客に成功している話しなど、各方面からいろいろ見聞きして商店街の活動に役立てようとしています。

ITの活用を考えると、若い方々による運用がすぐに思いつきます。しかし実際は日々の営業活動で思ったように進みません。そこで出てきた役者は、'団塊世代'でした。比較的自由な時間を持って、やる気も高く、能力のある世代、この人々に活躍の場を与えられる商店街を目指す話で報告会は盛り上がりました。

7つの提言をネタにして、商店街に活気が戻ってくることを期待しています。

2007年2月20日火曜日

モバイルの定額制データ通信

イー・モバイルが定額制でデータ通信のサービスを発表した。モバイル環境に最大3.6Mbpsのデータ通信速度が提供される。今までPHSの408KbpsやWLANのホットスポットがあったが、月額5,980円はとても魅力的である。3月31日からサービスが開始される地域は東京23区と名古屋、京都、大阪の中心部のみだが、より広い範囲へ拡大していくことを切望する。

さらにユーザとして興味のあることは、携帯電話会社間の競争に拍車がかかることである。サービスの提供側としては厳しい状況だが、光ファイバで100Mbpsが5,000円程度で提供されていることを考えると、無線のデータ通信はまだまだ割高だ。他の携帯電話事業者の高速データ通信サービスが始まり、新しい技術のWiMAX事業者などが市場参加してくることで一層の価格低下が進むだろう。

ビジネスで生産性を向上するためにも、モバイル環境の改善は重要な課題である。価格、通信速度、サービス範囲などの条件で、複数の選択肢から携帯電話会社を選択できる市場になることを期待する。

2007年2月19日月曜日

商店街の診断

第2回目の実務実習が先週の金曜日から始まりました。
今回は商店街の診断です。

商店街もいわゆる2極化が進んでいて、活気のある商店街と衰退傾向にある商店街と分かれてきています。そして、残念ながら多くの商店街は衰退傾向の厳しい経営状況下にあります。近隣に大型店舗が進出し、住民の高齢化が進み、後継者や空き店舗の問題があるなど、様々な要因が関係しています。日本経済全般として息の長い景気回復が続いているとされていますが、中小企業そして商店街はその恩恵を受けているとは言い難い状況です。

しかし、多くの商店街が斬新で活発な取り組みを行っています。地域の特産品をアピールしたり、ITによる情報発信を試みたり、電子マネーなどで買い物の利便性を高めたり、地域に密着した催し物を開催したりと、豊富なアイデアがあります。

今回の診断実収では、これから変わっていく社会の5年後、10年後を見据えた対策を提案したいと考えています。商店街ならではの新たな顧客との関係を見つけだすことがテーマです。

2007年2月13日火曜日

4日目の実務研修終了

今日は実務研修5日目の最終日です。
フルタイムで作業してきた報告書が昨日の夜に仕上がりました。

試験勉強では診断報告書のフレームワークや戦略に関する個別の分野を学んできましたが、実際に活動している企業に適応する難しさを身をもって実感しました。各分担の内容は正しくても、ある記述を追加する事で全体戦略としての方向性が明白でなくなったり、ヒアリングや情報収集不足で書きたい部分の中核を捉えきれなかったりと、限られた時間で作業する難しさもあります。マーケティングを担当した私は、大きく3回の書き直しをしました。

今日の午後、クライアントへの報告会があります。今回の診断報告の中から、これからの企業の活動に活かせる内容を少しでも見つけていただけるよう頑張ってプレゼンテーションをします。

2007年2月6日火曜日

中小企業診断1回目2日間終了

2月2日 から中小企業診断士登録の実務実習が始まりました。

3日も診断先の社長さんから追加のヒアリングをおこない、その後は、各人がそれぞれの担当作業を行なっています。6人のチームメンバーによる初めての共同作業で、どのような報告書になるのか統一したイメージを持ち、整合性の取れた方向性を打ち出すまでが山場です。

実質、3日間程で1企業の診断を完成させなければなりませんが、6人がそれぞれの知識と経験を持ち寄って調査、分析、解決策の検討を進めていますので、充実した内容を提案できると思っています。

2007年2月1日木曜日

通信業界の動向セミナー

先日、NiCT主催の電気通信業界に関する動向セミナーを午後から夜にかけて5講演、聴講してきた。国内の携帯電話事業の2007年見通し、国内外における通信事業者の経営戦略、Googleの成長戦略など幅広い内容がカバーされていて、とても内容の濃いものだった。

電気通信事業はWeb2.0に象徴される成長産業だ。一昔前には情報が氾濫し個人の情報リレラシーがテーマとなったが、Webでの検索機能が充実し主体的な情報の選択が可能になると、次に人々は情報発信へと向かい始めた。通信のデータ量が増え情報を発信する場所が固定されない、いわゆる高速モバイル環境を実現していくには、更なる技術革新を推進し、利便性を追求するUIの進化が求められる。先取りしてモバイルを実践すると、様々な場面で不便を感じる事は多い。それらは全て、ソリューションが求められる潜在市場となる。後は、ビジネスモデルを展開する事業センスの問題だ。

電気通信業界には、多くの中小企業に参入や成長の機会の可能性があることを感じた1日であった。

2007年1月30日火曜日

自動車整備業

日本の自動車保有車両数は7830万台 へと順調に伸びている。日本の自動車メーカーが世界での販売を伸ばし、国内では軽自動車が好調などというニュースも聞かれる。車のあるところ整備ありである。しかし、日本国内の総整備売上高はむしろ減少傾向となり、中小の自動車整備業は厳しい状況だ。ガソリンスタンドやカーショップが新規事業参入し事業所数も増え価格競争が進んでいるからである。

自動車整備業でも好調な業態がある。それは、ディーラーだ。ブランド力があり付加価値の高いサービスを提供し従業員あたりの給与水準も高い。専業や兼業の業態で経営する中小企業が価格競争に巻き込まれたら、ひとたまりも無い。総事業所数9万のうち、ディーラーは1万6千。20~30Kmといわれる商圏で、
非ディーラーは地域密着、顧客密着を目指すことが重要である。そしてオンリーワンのサービスを取り入れた経営を実践し、差別化・高付加価値化をいかに図れるかが経営戦略策定で問われる。

2007年1月26日金曜日

実務補習に向けて

2月2日から始まる実務補習の案内が到着しました。いよいよ、始動開始と身が引き締まる思いです。

今回は3つの業界の企業様を担当させていただきます。1)自動車関連のサービス業、2)商店街の組合、3)チェーン店の小売業と、いずれも本業である製造業とは分野が違いますが、丁寧に心を込めてチームのメンバー(総勢6人)と診断にあたりたいと決意しています。診断でお目にかかる方々で、このブログを訪れていただいた方、よろしくお願いいたします。

2007年1月22日月曜日

次世代ネットワーク

NOTE(NGN Open Trial Exhibition)を見学してきた。NTTが100年間に及ぶ音声中心の電話通信事業から、次世代の基盤ネットワークへの飛躍と位置づける大型投資である。有線通信のNTTと無線通信のNTT DoCoMoはそれぞれ年間1兆円ほどに及ぶ設備投資を行っている。NTTはNGNのインフラ整備のため、2010年までに累計で5兆円程度の設備投資が予定しており、国内経済をさらに刺激する期待は大きい。

ショールームでは、NGNを活用した様々なアプリケーションが紹介されていた。その中でも一番の目玉は映像配信である。従来の映像視聴は地上波(もしくはケーブル)で受信するか、DVDなどのメディアで入手する事が一般的であった。NGNは広い通信帯域のQoSを保証することで映像配信を実現する。インターネットでも映像視聴は一部可能だが、NTTが映像配信のインフラを手に入れる事は興味深い。今後、著作権の問題やNTTの事業範囲に関する課題など解決しなければならないことも多いが、インフララストラクチャの整備はそれを取り巻く産業への経済波及効果も大いに期待できるため、NGN事業の展開を見守っていきたい。

尚、東京、大阪とその近郊の一部でNGNの一般モニターを募集している。私の地域は対象外でとても残念。

2007年1月20日土曜日

経営再建のネットワーク

昨夜は3年前に中小企業診断士の資格取得を目指した仲間との飲み会があった。2年振りの再会である。試験で合格した者、大学校を卒業したもの、今年の合格を目指す者など現在の職域とも合わせて多彩なメンバーで刺激的だ。

話の中で、今月放送された「プロフェッショナル」という番組の弁護士による企業再生が話題に上がった。瀕死の中小企業、それも経営者ごと救済の手を差し伸べる。氏を訪れる相談者には再建はもとより、経営者の命の保護をも見据えなければならない厳しい現実がそこにはある。

番組は弁護士として、銀行などの債権者と債権放棄の交渉が進められるが、「未来を語る」ことが重要だと氏は説く。昨日まで自殺をも考えなければならなかった経営者が、明日を語れる力が得られるようになることは、なんとすばらしいことだろう。

企業再生で未来を語るプランを練り、経営再建を確実なものにしていく。その仕事は中小企業診断士の得意とする分野であり、法律の専門家や財務、経営支援施策等連携することが重要である。ネットワークを広げて日本の中小企業を支援したい気持ちをあらたにしてくれる集まりだった。

2007年1月17日水曜日

Braviaケータイのブランド

ドコモから携帯電話の新製品発表があった。とても華やかなラインアップであると同時に、機能の多様化(対象セグメントの細分化)が進んでいるなぁと実感した。厚さ10mmに迫る薄型化を実現、生活防水に対応、画面のデュアル化などである。消費者は機能の洪水に溺れかけているため、一言で特徴を表すことができる訴求力が重要だ。

その中で、やはり気になるのはBraviaケータイである。半年ほど前に、SharpとSoftBank(当時はボーダフォン)はAquosケータイ(905SH)というブランド戦略を展開して成功を収めている。液晶テレビと携帯電話。どちらも現行の景気拡大を牽引する製品である。企業は製品間でのシナジーを発揮し、有利な競争を展開していかなければ勝ち続けられない。

Bravia Phoneに関して、欧州でも年末ころから発表の噂が立っていた。SharpとSonyEricssonは海外で携帯電話事業に成功している数少ない日本メーカーである。携帯電話製品の展開において、どれだけのシナジーを液晶テレビとのブランド連携で発揮できるのか、注目である。

2007年1月13日土曜日

iPhoneのブランド価値(その2)

1月11日、Ciscoはカリフォルニア州の地方裁判所にAppleをiPhone商標複製の差し止めを求めて提訴した。アメリカで登録されている商標を守るためである。iPhoneをAppleが発表するまで、Ciscoとの交渉が続いていたが合意にいたらなった。そのために、まず訴訟の火蓋が切って落とされた形である。

Appleは、iPhoneは一般用語で、今回のブランドは新たに携帯電話を対象とした商品だと主張する。しかし、どう見ても分が悪い。高いブランドマネージメント力を有するAppleがその事をわからないはずがない。
だとすれば、契約に合意しなかった事も、提訴される事も全て想定内の出来事である。

Macworld2007でAppleがiPhoneを発表したニュースは瞬時に世界を駆け巡った。そしてiPhoneはあたかもAppleのブランドであるかのように認知されている。この消費者の力をAppleは活用しようとしているに違いない。Ciscoの所有する商標権は有効だと思われるが、消費者に認知されない商標は本末転倒である。むしろネガティブな印象を与えかねない。Appleはその時期を見計らって、現在より有利な条件で法的な権利関係の合意をCiscoと取り付けるのではないだろうか。

2007年1月11日木曜日

iPhoneのブランド価値

Macworld2007が1月10日から開催された。大きな注目を集めている発表がiPhoneと呼ばれるApple製の携帯電話である。開発の噂はかなり古くからあり、年間10億台が販売される携帯電話市場への参入が待たれていた。今回の展示会は満を持しての発表である。

しかし昨年の12月、IP電話機として「iPhone」ファミリーがCiscoから発表されている。この「iPhone」ブランドは、Ciscoが保有しているそうだ。ネットワークのIP化は通信業界のトレンドである。世界的にこれからIP電話市場が立ち上がってくるが、Ciscoはネットワークでその中核にある企業の1つだ。

Appleにとって、iPhoneが自社ブランドに登録されていない事は、晴天の霹靂である。ブランドマネージャは事実を知ったとき、顔面蒼白になったに違いない。Ciscoは1996年の企業買収によってiPhoneの商標を手に入れている。今回の製品発表において、CiscoとiPhoneブランドに対する契約を交わすそうであるが、その対価はいかほどになるものか。Appleはブランド戦略でiMACやiPodなど、iXXXを展開する。あらためて、ブランドの意味と価値を認識する必要がある。

2007年1月8日月曜日

残業代の割り増し率増加へ

昨年末、労働条件分科会から「今後の労働契約法制および労働時間法制について」の報告があった。 その中で答申の1つである労働者者代表委員の推す割増賃金率増加案が通常国会に提出される。

現行で8時間を越える残業もしくは休日の労働に対する割増賃金が、新制度では月の残業時間によって割り増し率が増加するようになる。月80時間を越える残業の賃金割り増し率を大幅に高める事によって、長時間労働を抑制する狙いらしい。制度適用でサービス残業が減り、過労が軽減される事を願う。一方で使用者代表委員はその実効性や企業経営への影響を懸念して反対意見を述べていた。

近年、労働に対する考え方が多様化してきており、柔軟に働く環境を整備していく事は急務である。そのため、同報告の中で日本版ホワイトカラー・イグゼンプションの提案も盛り込まれている。いずれの提言についても、労働者対使用者の画一的な枠組みで捕らえる事は難しくなってきており、企業経営者の意識が重要である。年間350万人も転職する労働力流動化の時代、一方的な押し付けは通用しない。多様化する労働者の労働意欲を高める事こそが必要である。


2007年1月5日金曜日

新型ゲーム機による在庫増加

12月28日に11月分の生産・出荷・在庫指数速報が経済産業省から発表になった。いずれの指数も上昇し、景気の拡大を裏付けている。年末に向けて、在庫増加の指数が強めに現れたことが注目された。在庫の増加は、生産の調整の先行指数となり、景気後退が懸念されるからである。

しかし、今回の在庫増加を問題視する向きは少ない。日銀の金融政策決定会合でも議題にあがったように、携帯電話や新型ゲーム機の需要に振られた一時の現象で今後の見通しは悪くない。 携帯電話や薄型テレビは年間5000万台を国内で生産する大型製品である。高速通信への対応や地上放送のディジタル化など、需要を刺激する要素は多い。また、ソニーのプレイステーションは5年で1億台を出荷し、ニンテンドーDS lightは発売から10ヶ月が経過しても品薄状態が続く。新型ゲーム機はブルーレイ・ディスク搭載やワイヤレス・コントローラーで注目を集めているが、潤沢には供給されていない。

生産と出荷、在庫指数を見る時、これらの製品販売動向にも思いをめぐらせると面白い。

2007年1月3日水曜日

i.Pod shuffle

あけまして、おめでとうございます。
2007年が皆様にとりまして、良い年になりますようお祈り申し上げます。

昨年の秋、長年愛用していたSonyのWalkmanをi.Pod shuffleに買い換えました。Walkmanは1999年10月発売でしたので、7年近く使用していたことになります。その前は、Panasonic製でした。毎日、ラジオのニュースを録音し通勤電車の中で聞いていました。

いざ、購入の検討を始めると、機器選びは簡単でないことがわかります。すでに世の中には数多くのディジタル・オーディオ機器があり、それらの違い、特にコンテンツ・ダウンロードの使い勝手がわかりません。その結果、i.Tunesを提供しているi.Podに決定しました。

使い始めて2ヶ月、Pod Castingのコンテンツはその日のニュースから時事、経済ダイジェスト、英語の教材と充実しており、とても満足しています。編集しやすいソフトウエアとオンデマンド配信でコンテンツをカスタマイズできるツールはとても便利です。