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2007年1月30日火曜日

自動車整備業

日本の自動車保有車両数は7830万台 へと順調に伸びている。日本の自動車メーカーが世界での販売を伸ばし、国内では軽自動車が好調などというニュースも聞かれる。車のあるところ整備ありである。しかし、日本国内の総整備売上高はむしろ減少傾向となり、中小の自動車整備業は厳しい状況だ。ガソリンスタンドやカーショップが新規事業参入し事業所数も増え価格競争が進んでいるからである。

自動車整備業でも好調な業態がある。それは、ディーラーだ。ブランド力があり付加価値の高いサービスを提供し従業員あたりの給与水準も高い。専業や兼業の業態で経営する中小企業が価格競争に巻き込まれたら、ひとたまりも無い。総事業所数9万のうち、ディーラーは1万6千。20~30Kmといわれる商圏で、
非ディーラーは地域密着、顧客密着を目指すことが重要である。そしてオンリーワンのサービスを取り入れた経営を実践し、差別化・高付加価値化をいかに図れるかが経営戦略策定で問われる。

2007年1月26日金曜日

実務補習に向けて

2月2日から始まる実務補習の案内が到着しました。いよいよ、始動開始と身が引き締まる思いです。

今回は3つの業界の企業様を担当させていただきます。1)自動車関連のサービス業、2)商店街の組合、3)チェーン店の小売業と、いずれも本業である製造業とは分野が違いますが、丁寧に心を込めてチームのメンバー(総勢6人)と診断にあたりたいと決意しています。診断でお目にかかる方々で、このブログを訪れていただいた方、よろしくお願いいたします。

2007年1月22日月曜日

次世代ネットワーク

NOTE(NGN Open Trial Exhibition)を見学してきた。NTTが100年間に及ぶ音声中心の電話通信事業から、次世代の基盤ネットワークへの飛躍と位置づける大型投資である。有線通信のNTTと無線通信のNTT DoCoMoはそれぞれ年間1兆円ほどに及ぶ設備投資を行っている。NTTはNGNのインフラ整備のため、2010年までに累計で5兆円程度の設備投資が予定しており、国内経済をさらに刺激する期待は大きい。

ショールームでは、NGNを活用した様々なアプリケーションが紹介されていた。その中でも一番の目玉は映像配信である。従来の映像視聴は地上波(もしくはケーブル)で受信するか、DVDなどのメディアで入手する事が一般的であった。NGNは広い通信帯域のQoSを保証することで映像配信を実現する。インターネットでも映像視聴は一部可能だが、NTTが映像配信のインフラを手に入れる事は興味深い。今後、著作権の問題やNTTの事業範囲に関する課題など解決しなければならないことも多いが、インフララストラクチャの整備はそれを取り巻く産業への経済波及効果も大いに期待できるため、NGN事業の展開を見守っていきたい。

尚、東京、大阪とその近郊の一部でNGNの一般モニターを募集している。私の地域は対象外でとても残念。

2007年1月20日土曜日

経営再建のネットワーク

昨夜は3年前に中小企業診断士の資格取得を目指した仲間との飲み会があった。2年振りの再会である。試験で合格した者、大学校を卒業したもの、今年の合格を目指す者など現在の職域とも合わせて多彩なメンバーで刺激的だ。

話の中で、今月放送された「プロフェッショナル」という番組の弁護士による企業再生が話題に上がった。瀕死の中小企業、それも経営者ごと救済の手を差し伸べる。氏を訪れる相談者には再建はもとより、経営者の命の保護をも見据えなければならない厳しい現実がそこにはある。

番組は弁護士として、銀行などの債権者と債権放棄の交渉が進められるが、「未来を語る」ことが重要だと氏は説く。昨日まで自殺をも考えなければならなかった経営者が、明日を語れる力が得られるようになることは、なんとすばらしいことだろう。

企業再生で未来を語るプランを練り、経営再建を確実なものにしていく。その仕事は中小企業診断士の得意とする分野であり、法律の専門家や財務、経営支援施策等連携することが重要である。ネットワークを広げて日本の中小企業を支援したい気持ちをあらたにしてくれる集まりだった。

2007年1月17日水曜日

Braviaケータイのブランド

ドコモから携帯電話の新製品発表があった。とても華やかなラインアップであると同時に、機能の多様化(対象セグメントの細分化)が進んでいるなぁと実感した。厚さ10mmに迫る薄型化を実現、生活防水に対応、画面のデュアル化などである。消費者は機能の洪水に溺れかけているため、一言で特徴を表すことができる訴求力が重要だ。

その中で、やはり気になるのはBraviaケータイである。半年ほど前に、SharpとSoftBank(当時はボーダフォン)はAquosケータイ(905SH)というブランド戦略を展開して成功を収めている。液晶テレビと携帯電話。どちらも現行の景気拡大を牽引する製品である。企業は製品間でのシナジーを発揮し、有利な競争を展開していかなければ勝ち続けられない。

Bravia Phoneに関して、欧州でも年末ころから発表の噂が立っていた。SharpとSonyEricssonは海外で携帯電話事業に成功している数少ない日本メーカーである。携帯電話製品の展開において、どれだけのシナジーを液晶テレビとのブランド連携で発揮できるのか、注目である。

2007年1月13日土曜日

iPhoneのブランド価値(その2)

1月11日、Ciscoはカリフォルニア州の地方裁判所にAppleをiPhone商標複製の差し止めを求めて提訴した。アメリカで登録されている商標を守るためである。iPhoneをAppleが発表するまで、Ciscoとの交渉が続いていたが合意にいたらなった。そのために、まず訴訟の火蓋が切って落とされた形である。

Appleは、iPhoneは一般用語で、今回のブランドは新たに携帯電話を対象とした商品だと主張する。しかし、どう見ても分が悪い。高いブランドマネージメント力を有するAppleがその事をわからないはずがない。
だとすれば、契約に合意しなかった事も、提訴される事も全て想定内の出来事である。

Macworld2007でAppleがiPhoneを発表したニュースは瞬時に世界を駆け巡った。そしてiPhoneはあたかもAppleのブランドであるかのように認知されている。この消費者の力をAppleは活用しようとしているに違いない。Ciscoの所有する商標権は有効だと思われるが、消費者に認知されない商標は本末転倒である。むしろネガティブな印象を与えかねない。Appleはその時期を見計らって、現在より有利な条件で法的な権利関係の合意をCiscoと取り付けるのではないだろうか。

2007年1月11日木曜日

iPhoneのブランド価値

Macworld2007が1月10日から開催された。大きな注目を集めている発表がiPhoneと呼ばれるApple製の携帯電話である。開発の噂はかなり古くからあり、年間10億台が販売される携帯電話市場への参入が待たれていた。今回の展示会は満を持しての発表である。

しかし昨年の12月、IP電話機として「iPhone」ファミリーがCiscoから発表されている。この「iPhone」ブランドは、Ciscoが保有しているそうだ。ネットワークのIP化は通信業界のトレンドである。世界的にこれからIP電話市場が立ち上がってくるが、Ciscoはネットワークでその中核にある企業の1つだ。

Appleにとって、iPhoneが自社ブランドに登録されていない事は、晴天の霹靂である。ブランドマネージャは事実を知ったとき、顔面蒼白になったに違いない。Ciscoは1996年の企業買収によってiPhoneの商標を手に入れている。今回の製品発表において、CiscoとiPhoneブランドに対する契約を交わすそうであるが、その対価はいかほどになるものか。Appleはブランド戦略でiMACやiPodなど、iXXXを展開する。あらためて、ブランドの意味と価値を認識する必要がある。

2007年1月8日月曜日

残業代の割り増し率増加へ

昨年末、労働条件分科会から「今後の労働契約法制および労働時間法制について」の報告があった。 その中で答申の1つである労働者者代表委員の推す割増賃金率増加案が通常国会に提出される。

現行で8時間を越える残業もしくは休日の労働に対する割増賃金が、新制度では月の残業時間によって割り増し率が増加するようになる。月80時間を越える残業の賃金割り増し率を大幅に高める事によって、長時間労働を抑制する狙いらしい。制度適用でサービス残業が減り、過労が軽減される事を願う。一方で使用者代表委員はその実効性や企業経営への影響を懸念して反対意見を述べていた。

近年、労働に対する考え方が多様化してきており、柔軟に働く環境を整備していく事は急務である。そのため、同報告の中で日本版ホワイトカラー・イグゼンプションの提案も盛り込まれている。いずれの提言についても、労働者対使用者の画一的な枠組みで捕らえる事は難しくなってきており、企業経営者の意識が重要である。年間350万人も転職する労働力流動化の時代、一方的な押し付けは通用しない。多様化する労働者の労働意欲を高める事こそが必要である。


2007年1月5日金曜日

新型ゲーム機による在庫増加

12月28日に11月分の生産・出荷・在庫指数速報が経済産業省から発表になった。いずれの指数も上昇し、景気の拡大を裏付けている。年末に向けて、在庫増加の指数が強めに現れたことが注目された。在庫の増加は、生産の調整の先行指数となり、景気後退が懸念されるからである。

しかし、今回の在庫増加を問題視する向きは少ない。日銀の金融政策決定会合でも議題にあがったように、携帯電話や新型ゲーム機の需要に振られた一時の現象で今後の見通しは悪くない。 携帯電話や薄型テレビは年間5000万台を国内で生産する大型製品である。高速通信への対応や地上放送のディジタル化など、需要を刺激する要素は多い。また、ソニーのプレイステーションは5年で1億台を出荷し、ニンテンドーDS lightは発売から10ヶ月が経過しても品薄状態が続く。新型ゲーム機はブルーレイ・ディスク搭載やワイヤレス・コントローラーで注目を集めているが、潤沢には供給されていない。

生産と出荷、在庫指数を見る時、これらの製品販売動向にも思いをめぐらせると面白い。

2007年1月3日水曜日

i.Pod shuffle

あけまして、おめでとうございます。
2007年が皆様にとりまして、良い年になりますようお祈り申し上げます。

昨年の秋、長年愛用していたSonyのWalkmanをi.Pod shuffleに買い換えました。Walkmanは1999年10月発売でしたので、7年近く使用していたことになります。その前は、Panasonic製でした。毎日、ラジオのニュースを録音し通勤電車の中で聞いていました。

いざ、購入の検討を始めると、機器選びは簡単でないことがわかります。すでに世の中には数多くのディジタル・オーディオ機器があり、それらの違い、特にコンテンツ・ダウンロードの使い勝手がわかりません。その結果、i.Tunesを提供しているi.Podに決定しました。

使い始めて2ヶ月、Pod Castingのコンテンツはその日のニュースから時事、経済ダイジェスト、英語の教材と充実しており、とても満足しています。編集しやすいソフトウエアとオンデマンド配信でコンテンツをカスタマイズできるツールはとても便利です。