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2010年7月25日日曜日

デフレは大好機

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サブタイトルに「価格破壊で日本の良循環が始まった」
とあり、とても前向きな内容に引かれて読みました。
著者は長谷川慶太郎氏です。

デフレは物品やサービスの価格が下がり、名目上
経済の縮小をもたらします。1990年始めにバブルが
崩壊して以降、日本経済はデフレになったと
言われます。物が売れなくなりますが、それは
当たり前のことです。しばらく待つと価格が下がって
良いものがより安く買えるわけですから。。。
インフレは逆のサイクルで、待つほどに
価格は高くなるので早めの購買意欲に誘引されて
物が売れ、経済が活性化されます。
ですから、経済活動にとって大幅なインフレは
好ましくありませんが、デフレは悪となります。

しかし、氏曰く、今世紀のデフレは平和がもたらした
構造的なものであり、長期に渡ると予測しています。
世界規模で生産活動が活発になり、物流が
繁栄し、情報がくまなく行き渡ると必ず生産過剰になり、
価格競争によってデフレが起こると言うのです。
そして、デフレに対抗できる唯一の手段は
品質と性能を高める研究開発であり、
日本はこの分野で世界のトップであるから
デフレは大好機という内容です。

もう少し視点を広げれば、技術の分野では
研究開発であり、経済活動としてはイノベーションと
言うことになるかと思います。供給寡少で
作れば売れる市場は既に無く、新興国のように
急激に購買力を持ち始めている拡大市場でも
既に激しい価格競争が始まっており
デフレは進行しています。

世界を競争相手に、新しく、高い価値を顧客に
イノベーションで提供し続けていくことが
デフレを乗り越えていける企業です。
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