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2007年6月1日金曜日

ゲーム理論

名前のユニークさで、「ゲーム理論」は屈指の理論だ。ビジネスの駆け引きを
ゲームの進行になぞらえて解説する視点は斬新である。理解のし易さも手伝って、
とてもポピュラーになってきた。

有名な理論の1つに「囚人のジレンマ」がある。2人の囚人は、自白と黙秘の
権利があるが相談できないため、自己の利得を最大化しようとすると、
協業すれば得られる利得は手に入れられないというものである。
ゲームはジャンケンのように1回で勝負が決まるものと、囲碁将棋のように
プレーヤーが繰り返し手を打って勝敗が決していくものがある。
ゲーム理論では利得表を判断材料として、ゲームの木などを使い分析を行なう。
そこには各プレーヤが合理的(最も利得が大きくなる)な判断を下していくことが
前提としてある。

理論は通常、前提条件によって制約される。従って、実ビジネスに理論を
適応する場合はこの限界を知る必要がある。その上で対局を見誤らないコアとなる
本質を抽出し、判断を下すことが理論活用の大原則である。多くの書籍が
ゲーム理論の応用のために執筆されており、研究には不自由しないだろう。

ゲーム理論は身近に感じる言葉を使って顧客に説明ができる優れたツールだと
思うので、積極的な活用を考えたい。

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