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従業員(社員)のモチベーションを上げるのは、経営者にとって非常に重要な課題です。また一時的にモチベーションが上がっても、
それを維持し、発展し続けるのは尚の事、難しいものです。
この本は、いささかのヒントを与えてくれます。
人は生活の糧として、報酬を得る以外にも様々な動機で
動いています。むしろ、報酬以外の何かを与えてくれる仕事(企業)に
対して、アルバイト、正社員を問わず人は夢中になり、
活性化された組織となっていくものです。
本では、
セブンイレブンはアルバイトに発注業務を任せて結果を
知らせる事により、仮説、実行、検証のサイクルを自ら回して
経営に参加している、
ディズニーランドはマニュアルにとらわれない顧客本位の
接客で、アルバイトでも他人の喜びを自分の喜びとすることを
是として取り組んでいる、
リクルートは社長アポ取りを経験し、社内の成功者の行動様式を
学び、経営者の視点から考える姿勢を育むことで自己実現欲を
満たしていく、
などの事例を挙げています。
中でも松戸の新聞配達員がお客様に感謝されるストーリーは、
とてもためになりました。配達員のモチベーションを上げるために、
社長は配達員にクリスマスの日、サンタクロースのコスチュームで
子供にプレゼントを渡すサービスを行います。訪問する家々で
家族みんなから感謝された配達員は、自分の仕事そして
人生に自信を持ち始めて、職場の雰囲気が変わり始めました。
配達業が接客業に変わった瞬間です。
社長が社員を鼓舞するのは当然ですが、このような方法を
巧みに取り入れて、仕事に感動を生む仕組みを考えることも
1つのやり方だと思います。事例に挙げられた企業は、様々な
取り組みの集大成として、現在の成功がありますが
そこに向かうモメンタムは大きな志と小さなきっかけから
動き出すものです。
中小企業では、この小さなきっかけ作りがとても重要になります。
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