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2009年10月20日火曜日

さらばアメリカ

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立て続けに、読んだ本の紹介が続いています。

今度は、大前研一氏著の「さらばアメリカ」です。
ここ1年半ほど、経済、政治は大きな変化を遂げています。
9.11テロを乗り越えて世界経済が絶頂を迎えた後、
サブプライムローン問題が表面化し、リーマンショックで
金融・世界経済は大打撃を受け、アメリカは民主党の
オバマ政権が誕生しました。

ブッシュ前大統領のアメリカ1国主義からの方針変換と
経済危機からの脱却を目指してグリーンニューディール
政策を掲げています。

戦争(テロ)と経済活動で傷んだアメリカが、今年は
オバマ大統領のもと大きな方針転換を図る歴史的な
年となるかもしれません。

本では、世界の行く手を楽観的に捉えている訳では
ありませんが、アラブ、イスラム、EU、アジアの動きを
読み解いていっています。EuroがUSドルと並んで、
国際基軸通貨になっていくのか、注目したいところです。
また、テロ対策を含むアメリカの利権構造を鋭く指摘し、
「アメリカ自身が’テロリスト製造機’」という主張には
テロ対策は根源を絶たなければ事態は収束しないという
強いメッセージが込められています。
世界の共通仮想敵は環境破壊者だという氏の思いは、
是非実行のある形で実現してほしいと願います。

今後の世界動向を考察する、とても中身の濃い1冊でした。
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