Translate

2010年2月5日金曜日

WLBと企業経営

%
昨日、「ワークライフバランスを活用した経営戦略」という
セミナーを受講してきました。中小企業基盤整備機構が
無料で開催している中小企業経営者・管理者向けの
セミナーです。50人の定員ですが、ほぼ満員でした。

WLB(ワーク ライフ バランス)は最近、よく耳に
する単語です。比較的新しい言葉で、文字通り、
仕事と私生活のバランスを考え、質の高い多様な
生き方を送ることです。

セミナーの内容は多岐に渡り、WLBが対象とする
範囲は非常に広いことを改めて認識しました。
WLBの全体像が見えてくるに従い、セミナーの
タイトルとして付けられた、「WLBを活用した経営戦略」は
無理な切り取り方ではないかと思うようになってきました。

すなわち、WLBは経営戦略に持ち込む前に、
個人がWLBとは何かを考え、自分の人生の価値を
認識して、固有の価値観を持たなければならないという
人生観に関わるものだと思うからです。

そのような価値観に基づいて、自分の人生を有意義で
質の高いものにするために仕事の効率を上げて、
自分の人生に価値を見出すもののために時間を
つくるという取り組みをするのがWLBになるはずです。
そのために企業はWLBを活用するのではなくて、
支援する側であるべきだと思います。

WLBを企業も個人も尊重することは、とても望ましい
ことです。それは、企業活動が高い生産性を求め、
個人がWLBの価値観をもって仕事に取り組むとき、
お互いの方向性が完全に合致します。
そのような環境を作れる企業はあらゆるステーク
ホルダーの支援を得られる魅力的な企業になります。

WLBが人の生きがいを高めるものであれば、
WLBを意識した企業は、WLBを価値観として持つ
従業員と質の高い企業活動を通じて、双方に
メリットをもたらし、Win-winの関係になることは
間違いないと思います。

WLBの切り口は、これからの企業活動に
様々な視点を持ち込む、良い概念だと
思っています。
%

0 件のコメント:

コメントを投稿