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製品に問題が発生すると製造元に不具合の確認と修正を依頼します。
新製品開発では用途に応じて様々な試験を行うため、
使い方の問題や製品そのものの不具合など、
多くの想定しなかった状況が発生します。
それらの問題は観測される状況から
的確にかつ短期間で解決していく必要があります。
そのときに問われるのが「質問力」です。
問題を目の前にしている担当者は、出来る限りの
状況を報告しようとします。問題の原因が分からず
全ての検討を製造元に依頼するのであれば
有効な手段となる場合もありますが、大抵は
多くの時間が懸かり、効率的な方法とはなりません。
また、担当者は問題そのものに注意が集中し
問題の重要性を製造元に強調しようとして、
現象ばかりを追いかけ、質問内容が細かくなり、
非常に狭い領域の判断しか出来なくなってしまっています。
うまい質問の仕方は、不具合の状況を判断して
問題となる原因の仮設を立て、そこから製造元が
回答できるような質問を行うことです。
問題の状況を必要以上に細かく記述したり、
同じような質問を繰り返したり、思い込みで
ある特定の質問だけを掘り下げても
問題解決にはつながらないと考えたほうが
良いでしょう。
また、まれにあるのが、回答を十分咀嚼しないで
質問を重ねていくことです。折角有意義な情報を
製造元から得ても、活かしきれなければ
問題解決の効率は上がりません。
製品の開発者も製造元も限られたリソースで
効率的なビジネスを行っていくために、
お互いの質問力を向上していきましょう。
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