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2011年4月10日日曜日

民の見えざる手


大前研一氏著の「民の見えざる手」を読みました。

これまで氏は著書で「心理経済学」による景気の
浮揚や、「戦略的自由度」による立案、「IT, 英語,
Financing、リーダーシップ」を中心とする教育改革、
「道州制」導入による地方自治などを提案されて
きました。これらを時事問題と絡み合わせて、
わかりやすく説明しています。

そして、日本人は「グッドライフ」を求めることの
大切さを説き、グッドライフの希求で、
国が、地方が、そして自分自身が変わっていく
原動力となります。
そのために個人は、定年後の自由時間を
豊かに過ごす見通しを含めた「ライフプラン」を
早い時期にデザインするべきです。
趣味の拡大や資産の形成などを通して、
個人が人生の過ごし方をこれまでと変えようと
することが、これからの日本を豊かにすることに
つながります。

最後に氏は「知的クーデター」を呼びかけています。
これは、「生活の質を上げて、コストを下げる」ことを
実現するため、民が知的に動くことです。
1)財政悪化の共通認識を持つ
2) 国債から資金の移動する
3) 自治体による競争原理導入する。

日本はデフレ不況が長く続き、多くの国民が
幸せを実感できる状況には全くありません。
これからも後退が続くのか、今をターニングポイントとして
「民の見えざる手」で改革を推し進められるか
重要な時期にあると考えられます。


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