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2007年4月19日木曜日

電力線通信(PLC)普及の兆し

電力線通信(Power Line Communications)の機器販売やサービス開始の記事をよく目にする。今までは家の中でLANを構築するには、あらかじめLAN用のケーブルを各部屋に配線しておくか、無線LAN機器を購入して無線通信を使うのが一般的だった。

以前から電源ケーブルを使って通信する要望があり、技術もあった。コンセントのない部屋はまれでありコンピュータにも電源が必要であるため、電源ケーブルでLANが構築できれば便利なことは間違いない。しかし、電源ケーブルから発せられる雑音を巡って反対意見が強く、実現してこなかった。

昨年、総務省の電波監理審議会で規制緩和が実現し、屋内でコンセントを使ったデータ通信を行うことが認めらた。以来、PLCの普及が加速している。速度が数+Mbpsに達するため、映像の配信などにも利用されるようだ。一方、課題もある。メーカー毎の互換性が低かったり、使用環境によって十分な伝送速度が出なかったり、ラジオなど他の機器に影響を及ぼす可能性もある。標準化の取り組みや技術革新により確実に利便性を向上していく必要がある。

新しい技術には必ず課題が伴うものである。従来の既得権益に守られた規制の枠を抜けて、走りながら問題を解決していく規制緩和が進められていることを支持していきたい。

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