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2010年1月23日土曜日

勝ち残るための技術標準化戦略

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先日、(独)中小企業基盤整備機構で開催された
参加してきました。

標準には、その成立過程において2つの方式があります。
1つは、市場競争の結果によって決まる「デファクト標準」で
もう1つは、公的な機関によって定められる「デジュール標準」です。

ある製品を販売するには、多くの場合、標準に準拠することが
求められます。そのために特許料などの支払いが発生する
場合もあります。標準化は利用者に多大な利便性をもたらしますが、
標準品だけの生産では中小企業の経営は厳しくなるばかりです。

そこで、独自性のある製品の開発を中小企業は行う必要が
あります。高い技術力で利用者のニッチなニーズに応えます。
これを1歩進めて、独自性のある技術を標準に出来れば
利用者のみならず、中小企業にとっても経営基盤の強化に
つなげることが出来ます。

講義では、大企業の映像記録方式をめぐるデファクト標準化
(VHSビデオレコーダーからブルーレイディスクレコーダーまで)を
取り上げたあと、産業機器分野で中小企業がデジュール標準化に
挑戦した例の紹介がありました。

標準化は、企業規模の大きな会社だけの活動ではなく、
中小企業もうまく業界団体や政府の補助を利用して、
自社の技術力を利用者のためにも自社のためにも
活用していくことが重要だとあらためて認識させられる
内容でした。
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