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2007年1月11日木曜日

iPhoneのブランド価値

Macworld2007が1月10日から開催された。大きな注目を集めている発表がiPhoneと呼ばれるApple製の携帯電話である。開発の噂はかなり古くからあり、年間10億台が販売される携帯電話市場への参入が待たれていた。今回の展示会は満を持しての発表である。

しかし昨年の12月、IP電話機として「iPhone」ファミリーがCiscoから発表されている。この「iPhone」ブランドは、Ciscoが保有しているそうだ。ネットワークのIP化は通信業界のトレンドである。世界的にこれからIP電話市場が立ち上がってくるが、Ciscoはネットワークでその中核にある企業の1つだ。

Appleにとって、iPhoneが自社ブランドに登録されていない事は、晴天の霹靂である。ブランドマネージャは事実を知ったとき、顔面蒼白になったに違いない。Ciscoは1996年の企業買収によってiPhoneの商標を手に入れている。今回の製品発表において、CiscoとiPhoneブランドに対する契約を交わすそうであるが、その対価はいかほどになるものか。Appleはブランド戦略でiMACやiPodなど、iXXXを展開する。あらためて、ブランドの意味と価値を認識する必要がある。

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