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2007年1月5日金曜日

新型ゲーム機による在庫増加

12月28日に11月分の生産・出荷・在庫指数速報が経済産業省から発表になった。いずれの指数も上昇し、景気の拡大を裏付けている。年末に向けて、在庫増加の指数が強めに現れたことが注目された。在庫の増加は、生産の調整の先行指数となり、景気後退が懸念されるからである。

しかし、今回の在庫増加を問題視する向きは少ない。日銀の金融政策決定会合でも議題にあがったように、携帯電話や新型ゲーム機の需要に振られた一時の現象で今後の見通しは悪くない。 携帯電話や薄型テレビは年間5000万台を国内で生産する大型製品である。高速通信への対応や地上放送のディジタル化など、需要を刺激する要素は多い。また、ソニーのプレイステーションは5年で1億台を出荷し、ニンテンドーDS lightは発売から10ヶ月が経過しても品薄状態が続く。新型ゲーム機はブルーレイ・ディスク搭載やワイヤレス・コントローラーで注目を集めているが、潤沢には供給されていない。

生産と出荷、在庫指数を見る時、これらの製品販売動向にも思いをめぐらせると面白い。

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